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元コンサルリーマンの雑記ブログ

批評の効能

「なぜ批評をするのか」を考えた。個人的な話で一般論ではない。

答えは① 『正気を保つため』、② 『感じたことを共有するため』の2つかなと思う。

 

② 『感じたことを共有するため』

②は「発表」という行為に含まれる。「発表」は意見を周囲に伝えて社会にかかわる方法のことだ。実は「批評」自体には他社に伝えるという要素はない。自分しか見ないノートに批評文を書き溜めて死んでもいいのだ。

しかし、個人的には批評内容について誰かからフィードバックが欲しい場合が多い。映画や本を鑑賞してどう思った、何がどうだった、という感想が自分だけではなく他人にとっても有効かみたいのだ(独りよがりじゃないか知りたいということ)。

また、他人からの生の反応があると興味関心がより活性化されて楽しい。結局コミュニケーションしたいという欲があって発表している。

ここでは特に映画なら映画で1本が約2時間のコンテンツについて、焦点を絞った分深いコミュニケーションができることを期待している。

 

 

① 『正気を保つため』

個人的により重要なのは①だ。なぜ批評で正気が保てるのか。それは自分が感じたモヤモヤを説明することになるからだ。

「この映画、まぁ面白かったな。今年のベストテンに入るとは思わないけど、大人気なのもわからなくないな」といった微妙な感想を持ったときこそ、批評から効能を得るチャンスだと思う。潜在的なみんなとズレてる感を解剖するのだ。

 

このズレを放置していると徐々に正気が侵食される。自分の感じ方より社会の感じ方に引っ張り込まれてしまう。

 

周りの感じ方に迎合し、妙に物分かりのいいやつを気取ることは、表面上はやってもいいが本音レベルでやっていいことではない。あいまいなまあ社会を鑑賞するとその人なりの鋭さというものがどんどん鈍らになってしまう。

ホントはどう感じてたのかというチェックに批評が役立つのだ。

 

今後考えを深めたい内容。