VBAエキスパート受験記録(1)
VBAエキスパートを今年の9月に受験してきました。
めでたく『合格』したので勉強内容をざっと残したいと思います。
なおVBAスキルはゼロから始めました~。それ以外のExcelスキルはそこそこありました。
以下の流れで記事を分けて記載します。
- 前提:勉強開始前の私のExcelスキル(本記事)
- 勉強①:1、2冊目に使ったテキストと勉強法
- 勉強②:新鮮で本格情報満載のOfficeTANAKA
- 勉強③:公式テキストでの勉強法
- 番外編:これからVBAスキルは要るのか?RPAなんじゃないのか??
勉強開始前の私のExcelスキル:マクロについて
勉強開始前の私はマクロ*1はちんぷんかんぷんでした。
もちろんコンサルなのでプロジェクト(PJ)で便利なツールを使うことはよくあります。
システム導入系PJならばベンダーが作った各種設計書のフォーマットにマクロが仕組まれているし、業務改善系PJならば内部統制用の改ざんチェックマクロなどがあったりといろいろ出くわします。
でも使う専門で、コードを読んでもわかりません。。。
「結局このツールの目的は何か」を理解することで乗り切っていました。
まぁ、対象業務の趣旨を理解していればたいていそれでOKなのですが^^;;
ですがこういうのに出会うたび、「わー、俺もマクロつくりてぇ」と思っておりました笑
やっぱり便利で工夫の凝らされたマクロに出会うと、自分でもやってみたいなーと思うんですよね。
勉強開始前の私のExcelスキル:マクロ以外について
一方でマクロ以外のExcelスキルには自信がありました。いろんな外資コンサルの方々と仕事をしてきましたが*2、3年目以降は教わることより教えることのほうが圧倒的に多かったです*3。
これには理由があり、私が経験したPJに業務効率化のために多量のExcelワークシートをどっさり作り直すというものがありまして、ここで相当鍛えられたんだと思っています。ある業務で使うExcelの構造を統一するためにワークシートの設計ルールを考えるというPJでしたが、フタを開けたら実際に手を動かすところまでやってくれということになり、若手だった私が手を動かしまくっていました^^;; ひっちゃかめっちゃかで実に個性的(?)なワークシートたち相手に奮闘してました。
まぁ若手は単価が安いですからねw 業務量に死ぬかと思いましたがw(まぁまだ若手ですが・・・)
余談ですが、喜んでもらえるtipsは次の3つですかね
- 取得と変換:革命的な機能です。「データ」タブのリボン左側にあります。Excel2016以前にはないと思います。データ収集を自動化するための機能で、csvやweb、他ExcelファイルからExcelが勝手にデータを収集するようになります。「イマドキ手入力って古いよね」という天*4からのメッセージでしょうか。システム系では知っている人がいますが、業務系では少ないですかね。
- セルジャンプ:Ctrl+GもしくはF5キーで呼出し。そこから「セル選択」を選べば出てくる選択オプションが便利です。例えば初見のワークシートのどこに関数が仕込まれてるかなど、これを使って着色すれば一目瞭然になります。基本的なことですが、関数セルと手打ちセルがわかれば初見シートでもその構造をつかみやすくなります。
- アプリケーションキー:マウスの右クリックで表示されるコンテキストメニューをキー一つで出します。マウス使わない族にとっては不可欠です。
まぁそんなこんなでExcelと対面するうちに、Excelの魅力に取りつかれていきました。また「これマクロ使ったらもっと便利なんだろうなー」と思うようになるわけです。
とはいえ職場によっては勝手なマクロがあちこちで作られると困ることが多々あります。上司がうまく引き継げないリスクを嫌がったり、監査でちょっかいw出されたり。。。ちなみに先述のPJではマクロを使わない方針でした。クライアントに満足に使える人がいなかったためです。
今でいう野良RPA問題もおんなじですね。これはかつての「EUC・マクロ製作者がいないと訳わからん問題」の再発だと思っています。便利だけれど作った人が去る際に引継ぎがうまくいかず、安全に使える人がいなくなり使われなくなってしまうというものです。職場できちんと使われるマクロを作るには相当な実力が必要だと聞きますが、それももっともです。
余談が多くなりましたが、以上が勉強前の状態でした。